刑法第243条・窃盗及び強盗の罪

刑法第243条:未遂罪(窃盗及び強盗の罪)

窃盗・不動産侵奪・強盗・事後強盗・昏酔強盗・強盗致死傷と241条3項の未遂を処罰します。237条と241条1項が外れている点が急所です。

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レガちゃんパグ犬 / 見習い駅長

237条が飛ばされてる!

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

「第235条から第236条まで、第238条から第240条まで」——237条を飛び越えておるな。予備罪の未遂は考えぬということじゃ。

条文の内容

第二百三十五条から第二百三十六条まで、第二百三十八条から第二百四十条まで及び第二百四十一条第三項の罪の未遂は、罰する。

未遂処罰の一覧

条文 罪 未遂処罰
235条 窃盗窃盗せっとう他人の財物を窃取すること(刑法235条)。10年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金で、243条により未遂も罰せられます。用語ページを見る → ◯
235条の2 不動産侵奪不動産侵奪ふどうさんしんだつ他人の不動産を侵奪すること(刑法235条の2)。10年以下の拘禁刑で、窃盗罪と違って罰金は選択刑に含まれていません。用語ページを見る → ◯
236条 強盗強盗ごうとう暴行または脅迫を用いて他人の財物を強取すること(刑法236条1項)。5年以上の有期拘禁刑で、同条2項は財産上不法の利益を得る場合を定めます。用語ページを見る → ◯
237条 強盗予備強盗予備ごうとうよび強盗の罪を犯す目的で予備をすること(刑法237条)。2年以下の拘禁刑で、放火の予備(113条)や殺人の予備(201条)と違い、刑を免除できるただし書はありません。用語ページを見る → —
238条 事後強盗事後強盗じごごうとう窃盗が、財物を得てこれを取り返されることを防ぎ、逮捕を免れ、または罪跡を隠滅するために暴行・脅迫をすること(刑法238条)。強盗として論じられます。用語ページを見る → ◯
239条 昏酔強盗昏酔強盗こんすいごうとう人を昏酔させてその財物を盗取すること(刑法239条)。暴行・脅迫によらない点で236条と異なりますが、強盗として論じられます。用語ページを見る → ◯
240条 強盗致死傷強盗致死傷ごうとうちししょう強盗が人を負傷させたときは無期または6年以上の拘禁刑、死亡させたときは死刑または無期拘禁刑に処せられます(刑法240条)。用語ページを見る → ◯
241条1項・2項 強盗・不同意性交等 —
241条3項 強盗・不同意性交等致死 ◯

レガちゃんパグ犬 / 見習い駅長

241条は3項だけなんだ。

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

1項は条文自身が「もしくはその未遂罪」を取り込んでおるからのう。さらに未遂処罰を重ねる必要がない。2項は減軽の規定じゃから、そもそも未遂を考える対象ではない。条文の作りを見れば、名指しの理由が読めるのじゃ。

「第235条から第236条まで」

この書き方には、235条の2も含まれます。枝番の条文は、その前後の条文の間に位置するためです。

未遂処罰規定の指し方(第三十三章〜第四十章)

条文 指し方
刑法228条 条文・項・前段まで指定
刑法243条 条文と項を名指し(237条・241条1項2項を除外)
刑法250条 この章の罪

第三十八章(横領)・第三十九章(盗品等)・第四十章(毀棄及び隠匿)には、未遂処罰の規定がありません。

資格別の演習

司法書士正誤問題AI生成類題

不動産侵奪罪の未遂は処罰される。

解答・解説を見る

解答:◯

正しい記述です。「第235条から第236条まで」には235条の2も含まれます。

司法試験正誤問題AI生成類題

強盗予備罪(刑法237条)の未遂も、刑法243条により処罰される。

解答・解説を見る

解答:×

誤りです。同条は「第235条から第236条まで、第238条から第240条まで」としており、237条は含まれていません。

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

次の244条は、親族の間では刑を免除するという特例じゃ。実務でも試験でも、必ず問われるところじゃぞ。

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