民法第519条・債権

民法第519条:免除

債権者が債務者に対して債務を免除する意思を表示したときは、その債権は消滅します。

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レガちゃんパグ犬 / 見習い駅長

「もう返さなくていいよ」って言ったら、それで終わり?

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

それで終わりじゃ。 民法519条——債務者の同意はいらぬ。単独行為単独行為たんどくこうい契約と違い、一方の意思表示だけで効果が生じる法律行為のこと(取消しや解除など)。その無権代理には、民法118条が契約より厳しい条件を置いています。用語ページを見る →よな。

条文

債権者が債務者に対して債務を免除する意思を表示したときは、その債権は、消滅する。

要素 条文の言葉
誰が 債権者が
誰に 債務者に対して
何を 債務を**免除免除めんじょ債権者が債務者に対して債務を免除する意思を表示すること。これによって債権は消滅します(民法519条)。用語ページを見る →する意思表示意思表示いしひょうじ契約を結ぶなど、一定の法律効果を発生させようとする意思を外部に表明する行為。用語ページを見る →**をしたとき
効果 その債権は、消滅する

レガちゃんパグ犬 / 見習い駅長

契約じゃないんだ。

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

条文は「意思を表示したとき」と書くのみじゃ。債務者の承諾を要件としておらぬ——そう読める書きぶりじゃな。

更改更改こうかい従前の債務に代えて新たな債務を発生させる契約。従前の債務は消滅します(民法513条)。連帯債務では全員のために債権が消滅します(民法438条)。用語ページを見る →(民法513条)は「契約をしたとき」、免除は「意思を表示したとき」——条文の言葉が制度の性格を分けておる。並べて読めば、違いがくっきり見えるのう。

債権が消える五つの道

款 条文 消え方
第一款 弁済 民法473条以下 満足を与えて消える
第二款 相殺 民法505条以下 差し引きで消える
第三款 更改 民法513条以下 新債務に入れ替わって消える
第四款 免除 民法519条 債権者が手放して消える
第五款 混同 民法520条 同一人に帰属して消える

レガちゃんパグ犬 / 見習い駅長

第六節「債権の消滅」がここで一巡するんだ!

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

あとは民法520条の混同混同こんどう同一物について所有権と他の物権が同一人に帰属したときに、その他の物権が消滅すること(民法179条1項)。自分の物に自分の制限物権を残しておく意味がないためです。用語ページを見る →を残すのみじゃ。

弁済は債権者が満足を得る道。相殺は互いの債権をぶつける道。更改は作り替える道。免除は捨てる道。混同は溶けて消える道——五つの消え方じゃな。

免除だけが、債権者が一方的に、しかも何の見返りもなく債権を手放す——そこが特徴じゃ。

資格別の演習

宅建正誤問題AI生成類題

債権者が債務者に対して債務を免除する意思を表示したときは、その債権は消滅する。

解答・解説を見る

解答:◯

正しい記述です。民法519条がそのとおり定めています。

行政書士正誤問題AI生成類題

債務の免除は、債権者と債務者との契約によらなければその効力を生じない。

解答・解説を見る

解答:×

誤りです。民法519条は「債権者が債務者に対して債務を免除する意思を表示したとき」に債権が消滅すると定めており、債務者の承諾を要件としていません。

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