刑法第203条・殺人の罪

刑法第203条:未遂罪(殺人の罪)

殺人罪と自殺関与・同意殺人罪の未遂を処罰します。予備を罰する201条が199条のみを指していたのと、範囲が異なります。

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レガちゃんパグ犬 / 見習い駅長

未遂は199条と202条、予備は199条だけ。範囲が違うんだ。

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

よく並べたのう。同じ章のなかでも、指す条文は規定ごとに違う。ここを取り違えると、結論が変わってしまうぞ。

条文の内容

第百九十九条及び前条の罪の未遂は、罰する。

未遂・予備の範囲

条文 199条(殺人殺人さつじん人を殺すこと(刑法199条)。死刑または無期もしくは5年以上の拘禁刑で、未遂(203条)・予備(201条)も処罰されます。用語ページを見る →) 202条(自殺関与自殺関与じさつかんよ人を教唆しまたは幇助して自殺させること(刑法202条前段)。同意殺人と同じ条文に置かれ、6月以上7年以下の拘禁刑です。用語ページを見る →・同意殺人同意殺人どういさつじん人をその嘱託を受け、またはその承諾を得て殺すこと(刑法202条後段)。殺人罪より大幅に軽い6月以上7年以下の拘禁刑です。用語ページを見る →)
203条(未遂) ◯ ◯
201条(予備) ◯ —

なぜ範囲が違うのか

レガちゃんパグ犬 / 見習い駅長

どうして予備は199条だけなんだろう。

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

条文がそう書いてある——まずはそこが答えじゃ。そのうえで理由を探るなら、201条の刑は2年以下、202条の刑は6月以上7年以下。予備の刑と本体の刑が近すぎては、段階を分ける意味が薄れるとも読めるのう。

未遂処罰規定の書き方を振り返る

条文 章 指し方
刑法102条 逃走の罪 この章の罪
刑法112条 放火の罪 第108条及び第109条第1項
刑法128条 往来を妨害する罪 条文と項を名指し
刑法132条 住居を侵す罪 第130条
刑法151条 通貨偽造の罪 前三条
刑法168条 印章偽造の罪 各条の第2項のみ
刑法180条 わいせつ等の罪 第176条、第177条及び前条
刑法203条 殺人の罪 第199条及び前条

第二十六章を読み終えて

条文 内容 刑
199条 殺人 死刑または無期もしくは5年以上の拘禁刑
200条 削除 —
201条 殺人予備殺人予備さつじんよび刑法199条の罪を犯す目的で予備をすること(刑法201条)。2年以下の拘禁刑ですが、ただし書により情状によって刑を免除することができます。用語ページを見る → 2年以下の拘禁刑(免除できる)
202条 自殺関与・同意殺人 6月以上7年以下の拘禁刑
203条 未遂罪 —

資格別の演習

司法書士正誤問題AI生成類題

同意殺人罪の未遂は処罰される。

解答・解説を見る

解答:◯

正しい記述です。刑法203条は「第199条及び前条の罪の未遂は、罰する」と定めています。

司法試験正誤問題AI生成類題

殺人罪については未遂・予備の双方が処罰されるが、同意殺人罪については未遂のみが処罰される。

解答・解説を見る

解答:◯

正しい記述です。刑法201条は199条のみを、203条は199条と202条の双方を対象としています。

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

第二十六章はここまで。次の第二十七章「傷害の罪」は、日々の事件でいちばん多く使われる条文が並ぶ章じゃ。

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