刑法第168条・印章偽造の罪

刑法第168条:未遂罪(印章偽造の罪)

164条から167条までの各2項の未遂だけを処罰します。偽造そのもの(1項)が対象から外れている、めずらしい指し方です。

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レガちゃんパグ犬 / 見習い駅長

ぜんぶ「第二項」! 偽造の1項が入ってない。

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

そこがこの条文の顔じゃ。罰せられるのは不正使用等の未遂だけ。偽造の未遂は、章のどこにも処罰規定がない。

条文の内容

第百六十四条第二項、第百六十五条第二項、第百六十六条第二項及び前条第二項の罪の未遂は、罰する。

未遂処罰の一覧

条文 内容 未遂処罰
164条1項 御璽等の偽造 —
164条2項 御璽等の不正使用等 ◯
165条1項 公印公印こういん公務所または公務員の印章等・電磁的記録印章等。刑法165条が、行使の目的でこれを偽造する行為と、不正に使用する行為を処罰します。用語ページを見る →の偽造 —
165条2項 公印の不正使用等 ◯
166条1項 公記号公記号こうきごう公務所の記号および電磁的記録記号(記号として表示されることとなる電磁的記録)。刑法166条が偽造と不正使用を処罰します。用語ページを見る →の偽造 —
166条2項 公記号の不正使用等 ◯
167条1項 私印私印しいん他人の印章等または電磁的記録印章等。刑法167条が、行使の目的での偽造と不正使用を処罰します。用語ページを見る →の偽造 —
167条2項 私印の不正使用等 ◯

レガちゃんパグ犬 / 見習い駅長

どうして使用のほうだけなんだろう。

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

印章の偽造は、でき上がってはじめて意味を持つ——途中まで彫ったハンコに、まだ危険はないとも言える。一方、使用は使おうとした時点で相手が動きかねぬ。条文の選び方には、そうした筋が読み取れるのう。

第十七章〜第十九章の未遂の指し方

条文 指し方
刑法157条3項 前二項
刑法158条2項・161条2項・161条の2第4項 前項
刑法163条2項 前項
刑法163条の5 条文と項を名指し
刑法168条 4つの条文の「第二項」だけを名指し

資格別の演習

司法書士正誤問題AI生成類題

公務所の印章を不正に使用しようとして遂げなかった者は、刑法168条により処罰されうる。

解答・解説を見る

解答:◯

正しい記述です。同条は165条2項の罪の未遂を処罰の対象としています。

司法試験正誤問題AI生成類題

刑法168条により、私印偽造罪(167条1項)の未遂も処罰される。

解答・解説を見る

解答:×

誤りです。同条が挙げるのは164条から167条までの各2項であり、1項は含まれていません。

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

次は第十九章の二。コンピュータウイルスを正面から捉える、平成23年に加わった新しい章じゃ。

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