刑法第40条・総則

刑法第40条:削除

刑法40条は現行法で「削除」です。かつてここにあった規定について、その適用が争われた最高裁判例が残されています。

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レガちゃんパグ犬 / 見習い駅長

39条と41条の間に、ぽっかり穴が空いてる。

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

総則にも「削除」があるのじゃ。責任にかかわる条文が並ぶ章のまんなか——そこが空欄になっておる。

条文の内容

e-Gov法令検索で第40条を開くと、次の2文字だけが表示されます。

削除

第七章のなかでの位置

第1編第7章「犯罪の不成立及び刑の減免」は、犯罪が成立しない場合と刑が軽くなる場合を集めた章です。

条文 内容
38条 故意故意こい罪を犯す意思のこと。刑法38条1項は、罪を犯す意思がない行為は罰しないと定め、処罰されるのは故意のある行為が原則であるとしています。用語ページを見る →(罪を犯す意思がない行為は罰しない)
39条 心神喪失心神喪失しんしんそうしつ刑法39条1項が「罰しない」と定める者の状態。刑法は定義を置いておらず、責任を問う前提となる能力を欠く場合として扱われます。犯罪は成立しません。用語ページを見る →及び心神耗弱心神耗弱しんしんこうじゃく刑法39条2項が「その刑を減軽する」と定める者の状態。心神喪失とは異なり犯罪は成立しますが、減軽は必要的で、裁判所の裁量ではありません。用語ページを見る →
40条 削除
41条 責任年齢責任年齢せきにんねんれい刑事責任を問うことができる年齢。刑法41条は14歳に満たない者の行為は罰しないと定めており、14歳がその下限です。用語ページを見る →(14歳に満たない者の行為は罰しない)
42条 自首自首じしゅ罪を犯した者が、捜査機関に発覚する前に自ら申し出ること。刑法42条1項により、その刑を減軽することが「できる」とされています。用語ページを見る →等

レガちゃんパグ犬 / 見習い駅長

39条と41条にはさまれてる……ということは?

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

責任を問えるかどうかを定める条文が並ぶ場所じゃな。40条もその系列にあったと、位置から読み取れる。じゃが条文が消えておる以上、中身は現行法からは分からぬ。判例が手がかりになるのじゃ。

判例が残す手がかり

最判昭和28年5月29日は、聴能は後天的の傷害があるために自由ではないが、言語機能には障害がない者は、刑法第40条にいう者とはいえないとしました。

この判決から、40条が聴覚と言語の機能に障害のある者について、責任にかかわる特別の扱いを定めていた規定であったことがうかがえます。現行法では削除され、そのような特別の扱いは置かれていません。

レガちゃんパグ犬 / 見習い駅長

今は、そういう区別はないんだね。

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

条文が消えておるからのう。責任能力の判断は39条の枠組みで行われることになる。削除は、その考え方が改められたことの跡でもあるのじゃ。

条数を詰めない理由

13条・131条・178条・200条のときと同じです。

方法 起きること
条数を繰り上げる 41条以降がすべてずれる。判例・文献の引用が食い違う
削除と書いて空欄を残す 他の条数が動かない。過去の引用がそのまま生きる

上の判例が「刑法第40条」と呼んでいることが、まさにその理由を示しています。番号が動けば、この判決がどの条文の話なのか分からなくなるのです。

資格別の演習

司法書士正誤問題AI生成類題

刑法40条は、現行法では「削除」とされている。

解答・解説を見る

解答:◯

正しい記述です。e-Gov法令検索の現行法でも「削除」と表示されます。

司法試験正誤問題AI生成類題

刑法40条が削除されたことにより、刑法41条は繰り上がって第40条となった。

解答・解説を見る

解答:×

誤りです。削除された条文の位置は空欄のまま残され、以降の条数は動きません。

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

総則にはもう2つ、空欄があるぞ。次は第九章の末尾じゃ。

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