刑法第113条・放火及び失火の罪
刑法第113条:予備(放火の罪)
108条・109条1項の罪を犯す目的での予備を処罰します。ただし書で「情状により免除することができる」と定められている点が特徴です。
レガちゃんパグ犬 / 見習い駅長
まだ火をつけてないのに罰せられるの?
ガレ博士フクロウ / 駅長補佐
予備予備犯罪の実行のための準備行為。刑法78条(内乱予備)や88条(外患予備)のように、条文が定める場合にだけ処罰されます。用語ページを見る →が罰せられるのは、限られた重い罪だけじゃ。放火はその一つ。火の危険が大きいゆえに、条文は準備の段階まで手を伸ばしておる。
条文の内容
第百八条又は第百九条第一項の罪を犯す目的で、その予備をした者は、二年以下の拘禁刑に処する。ただし、情状により、その刑を免除することができる。
要件を分解する
| 要件 | 条文の言葉 |
|---|---|
| 目的 | 第108条又は第109条第1項の罪を犯す目的で |
| 行為 | その予備をした |
| 刑 | 2年以下の拘禁刑 |
| ただし書 | 情状により、その刑を免除することができる |
未遂処罰と同じ範囲
| 条文 | 108条 | 109条1項 | 109条2項 | 110条 |
|---|---|---|---|---|
| 112条(未遂) | ◯ | ◯ | — | — |
| 113条(予備) | ◯ | ◯ | — | — |
レガちゃんパグ犬 / 見習い駅長
未遂と予備で、対象がぴったり同じなんだ。
ガレ博士フクロウ / 駅長補佐
そのとおり。最も重い2つの類型だけが、手前の段階まで押さえられておるわけじゃな。
ただし書の「免除することができる」
刑法105条と同じく、任意的免除です。裁判所が情状を見て判断します。
| 書き方 | 意味 |
|---|---|
| 刑を免除する | 必要的免除 |
| 刑を免除することができる | 任意的免除 |
資格別の演習
現住建造物等放火罪を犯す目的で予備をした者は、2年以下の拘禁刑に処せられる。
解答・解説を見る
解答:◯
正しい記述です。刑法113条本文の定めです。
刑法113条により、建造物等以外放火罪(110条1項)を犯す目的での予備も処罰される。
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解答:×
誤りです。同条が挙げるのは108条および109条1項の罪を犯す目的の場合に限られます。
ガレ博士フクロウ / 駅長補佐
次の114条は、火をつける者ではなく——消そうとする者を邪魔する者を捉える条文じゃ。