刑法第87条・外患に関する罪

刑法第87条:未遂罪(外患)

外患誘致罪・外患援助罪の未遂を罰します。刑法44条が「各本条で定める」とした未遂処罰規定の実例です。

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レガちゃんパグ犬 / 見習い駅長

未遂を罰する条文が、独立して1つ立ってる!

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

そこが第87条のおもしろいところじゃ。刑法44条は「未遂を罰する場合は、各本条で定める」としておった。その「各本条」の作り方には、項で定める型と独立の条を置く型がある。第87条は後者じゃな。

条文の内容

第八十一条及び第八十二条の罪の未遂は、罰する。

未遂処罰規定の2つの型

型 例 特徴
その条の項として置く 刑法77条2項(内乱) ただし書で対象を絞ることもできる
独立の条を置く 刑法87条 複数の条をまとめて指定できる

レガちゃんパグ犬 / 見習い駅長

87条は81条と82条をまとめて指定してるんだね。

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

そうじゃ。「第八十一条及び第八十二条」——どちらの未遂も罰する。次の第88条が「第八十一条又は第八十二条」と書いておるのと読み比べると、条文の書き分けが味わえるぞ。

未遂の効果は総則が決める

第87条が定めているのは「罰する」ということだけで、刑をどうするかは総則に戻ります。

場面 条文 効果
障害未遂障害未遂しょうがいみすい中止未遂にあたらない未遂のこと。刑法43条本文により、刑を減軽することが「できる」にとどまります。用語ページを見る → 43条本文 刑を減軽することができる
中止未遂中止未遂ちゅうしみすい自己の意思により犯罪を中止した場合の未遂(刑法43条ただし書)。刑は必ず減軽または免除されます。用語ページを見る → 43条ただし書 刑を減軽し、又は免除する

外患誘致罪の法定刑は死刑のみですから、減軽されれば刑法68条1号により無期または10年以上の拘禁刑となります。

資格別の演習

司法書士正誤問題AI生成類題

外患誘致罪および外患援助罪については、未遂を罰する規定がある。

解答・解説を見る

解答:◯

正しい記述です。刑法87条が「第八十一条及び第八十二条の罪の未遂は、罰する」と定めています。

司法試験正誤問題AI生成類題

刑法87条は未遂を罰する旨を定めるにとどまり、未遂の場合に刑を減軽するかどうかは刑法43条による。

解答・解説を見る

解答:◯

正しい記述です。刑法44条により未遂処罰の有無は各本条が定め、減軽・免除の効果は総則の43条が定めます。

ガレ博士フクロウ / 駅長補佐

次の第88条で、外患に関する罪の章は終わりじゃ。

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